「ギャンブル依存症の施設はどこがいいだろう。」

「施設ではどんな治療をしているの? どのくらいの費用がかかるの?」

「施設って病院とはどんなところが違うの?」

 

ギャンブル依存症当事者のご家族である、あなたはこうお悩みかもしれません。

 

この記事では、そんな疑問をお持ちの方に向け、病院と施設の違いや、施設で行なわれているプログラムについてお話します。

少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

目次

• １. ギャンブル依存症の施設にはどんな種類があるの?

• ２. 施設では実際にどんな治療が行われるの?

• ３. 依存症治療までにどのくらい時間がかかるの?

• ４. 実際にどのくらいの費用がかかるの?

• ５. まとめ

1. ギャンブル依存症の施設にはどんな種類があるの?

ギャンブル依存症の回復施設は、大きく分けて二種類あります。

一つ目が回復施設に完全に入所するタイプの入寮型です。

二つ目が回復施設に通うタイプである通所型です。

それぞれどのような特徴があり、どのような方に適しているのかについて以下でご紹介します。

①入寮型の回復施設

施設に入寮して依存症を治療していくタイプです。日々の生活を集団の中で過ごしていきます。

依存症の症状が比較的重く、第三者の観察が必要な方に適しています。

②通所型の回復施設

こちらは施設に通いながら依存症を治療していくタイプでデイケアとも呼ばれています。

比較的に依存症の症状が軽度な方に適しています。

また会社や学校などに通いながら治療していきたい方にも通所型が適しています。

費用はやや高めだがしっかりと治療したい方には入寮型の回復施設が適しています。

それぞれのタイプの詳しい費用に関しては後程ご紹介します。

2. 施設では実際にどんな治療が行われるの?

ギャンブル依存症の回復施設ではどのような治療プログラムが行われているのでしょうか。

病院との違いもふまえながらご紹介していきます。

施設での治療プログラムについて

依存症回復施設では主にミーティングと呼ばれる依存症当事者同士の対話やレクリエーション、清掃などのボランティア活動などが行われます。

そうした活動を通し依存症になってしまった過去を振り返り、心の痛みや苦しみを当事者同士でシェアしながら、二度と依存症に戻らないために対話や他者とのかかわりを通して自分自身と向き合うようなプログラムになっています。

医療機関との違い

依存症の回復施設と一般の病院の大きな違いの一つはそれらの治療にあたるスタッフです。

依存症の回復施設では過去に依存症で苦しみながらも実際に依存症を克服してきた経験者が治療や回復プログラムを行っています。

一方医療機関の場合、精神科や臨床心理士などの専門的な医者が治療にあたります。

それぞれメリット、デメリットありますが、回復施設で治療を行うメリットの一つとして病院などの医療機関に比べて治療にあたるスタッフと患者の心理的距離が近いことがあります。

スタッフ自身も依存症を克服してきた当事者であるため、医者対患者といったような構図ではなく先輩と後輩、パートナーのような存在として患者と向き合える点はメリットの一つでもあります。

また、医療機関では抗うつ剤の投与など薬物による治療が行われる場合もありますが、回復施設においては薬物投与による治療は行われません。

施設での主な治療プログラム

・ミーティング

当事者同士でお互いの依存症になった過去を話したり、聞いたりするプログラムです。

同じ苦しみを持っている当事者である仲間との関わりの中で、自分自身の過去に抱えてきた心の痛みや苦しみを共有し、受け入れることで克服するための精神的な土壌を育てていきます。

・レクリエーション

スポーツや料理や清掃などの活動を行います。

それらの活動を通して、健全な体を取り戻し、自立して生活するために必要な能力をトレーニングしていきます。

またその他にもキャンプや映画鑑賞等の屋内、屋外レクリエーションなどを行いギャンブル以外の新しい趣味を見つけていきます。

・ボランティア

周辺地域の清掃などのボランティア活動を通して、一般社会との健全な接点をもちながら自身の自尊心や自己肯定感を育んでいきます。

同時に周りの社会への感謝の気持ちを育んでいき社会復帰への準備をしていきます。

3. 依存症治療までにどのくらい時間がかかるの?

ここでは回復するまでにかかる期間についてご説明していきます。

個人差があることや、プログラムの期間や方法は施設ごとに異なるため、あくまで目安として参考にしてみてください。

施設と病院の治療期間の違い

病院で入院治療する場合は基本的には 3か月の入院治療プログラムが一般的ですが、一方で回復施設では早くても1年以上入寮することが多いです。

長い時間を集団生活の中で過ごすことで、自分自身を振り返ります。

最終的に「過去の自分と向き合い、反省し、ギャンブルなしでこれからの人生を生きていける」ことを目指します。

参考:ギャンブル依存症で借金に陥る人の心理と治療方法

ヒューマンアルバの場合

ヒューマンアルバでは１年間の利用で依存症からの回復を目指します。

依存症とどう折り合いをつけていくかということ等、基本的な生活習慣や考え方を身につけることなどが目的です。

そして、その後その先の人生のために就労移行支援等の支援を行います。

こちらは半年から1年かけながら依存症当事者や家族にとって、より良い選択ができるようにサポートさせていただきます。

とはいえ、ヒューマンアルバでは、当事者・家族の個別性も大事にしているため、依存症当事者やご家族の状況に合わせて柔軟に対応していきます。

4. 実際にどのくらいの費用がかかるの?

実際に回復施設を利用しようとなった場合に気になることが、費用面についてだと思います。

費用面についても治療期間と同様、施設や団体ごとに異なります。

目安として参考にしてください。

一般の回復施設と病院の違い

外来を利用するか、入院を利用するかでも費用が変わります。

・外来の場合

初診は800円〜7200円と開きがあります。

こちらは治療の内容や薬の処方内容によって変わってきます。

また自己負担率といって、家計の状況によって医療費の負担率に変動があります。

経済的に困窮している場合、医療費の負担率が下がる傾向があります。

・入院の場合

１ヶ月あたりで大体10万から20万がかかると言われています。

とはいえ、病棟の種類や治療内容によりますが、大体これくらいかかると認識いただければと思います。

「こんなにお金がかかるなんて...」という場合、自立支援医療という公的な医療負担制度もあります。

詳しくは医療機関や行政の窓口でご相談ください。

回復施設でかかる費用の目安　

ギャンブル依存症回復施設ではどのくらいの費用が掛かるのでしょうか?

ある回復施設では、入寮費や月額費が月々16万円前後でプログラムを提供しています。

依存症施設と聞くと「男性が多く利用している」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

女性で施設の利用を検討している場合、例えばNPO法人ジャパンマックでは、ロイスと呼ばれる施設を運営しています。

ここは「女性依存症者のためのナイトケアホーム」であり、1泊15000円でプログラムを提供しています。

参考:女性依存症者のためのナイトケアホーム NPO法人ジャパンマック(J-MAC)

ヒューマンアルバの場合

私たちの施設では障害者総合支援法の下、プログラムを提供しています。

以下、私たちの施設の費用目安のご説明になります。

まず、通所の方の場合、費用は所得に応じた負担となります。

目安としては、9,300円～37,200円の間です。

入寮型では、以下の費用が実費負担となります。

月額賃料(目安:40,000円～50,000円) 食費、水道光熱費、その他

※生活保護世帯など金銭的に余裕がない場合でも、個別にお話をお伺いします。まずは一度ご相談下さい。

ギャンブル依存症のための回復施設の探し方

施設での治療を検討した際、どうやって回復施設を探せばよいでしょうか?

方法は２つあります。

１つ目は、お住いの地区の「精神保健福祉センター」や「保健所」にご相談いただくことです。

多くの保健所で「精神保健福祉相談」を行っています。

2つ目は、全国の相談機関・家族会・リハビリ施設などに相談することです。

以下、厚生労働省のページを参考にしていただければと思います。

参考:ご家族の薬物問題でお困りの方へ(家族読本) 厚生労働省

「どうやって治療法を選んでいいかわからない。」

「どんな施設に向いているかわからない。」

お悩みがありましたら、お気軽にご連絡ください。

5. まとめ

いかがだったでしょうか。

もう一度整理すると、依存症回復施設では約９ヶ月から１年間かけて回復を目指す場合が多く、費用では目安として月に約10～20万が必要になります。

施設への通所等に対し、「依存症のあの人がやっていけるのかしら...」とご不安の方もいらっしゃるかもしれません。

施設を利用する際には、他にもいろいろな不安や疑問があるかと思います。

私たちヒューマンアルバでは無料でご相談を受け付けております。

ぜひ一度ご連絡下さい。

お問い合わせはこちらから↓

社名: 株式会社ヒューマンアルバ

住所: 〒214-0038神奈川県川崎市多摩区生田6-4-7

TEL: 044-385-3000 (受付時間: 平日10:00-17:00)

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ヒューマンアルバでは、定期的に『家族会』を開催しております。

依存症者を回復につなげるためには、まずご家族が対応を変えていく必要があります。

・つらい思いを吐き出す場として

・状況を変えていく学びの場として

ぜひ、ご活用ください。 (お申し込みはこちらから)

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ライター名: 木原彩